2023.10.2(月) 会見に性暴力の専門家は置かないのだろうか。

季節の中では秋が一番好き。春みたいに明るい雰囲気にしなくても良さげなのがいい。

私は特段明るくないので、秋だったらそのままのあんま明るくない自分でも受け入れられるような気がする。

午前中にできるかぎり仕事を済ませて、パートナー宅へ移動。お昼ご飯を食べながらジャニーズの会見を見る。

いや〜、ルールは守らなければいけないけど、不平等だったりおかしなルールには声をあげていかないといけないでしょう、と思った。

それに対してなだめる側が拍手されるとか、これジャニーズ事務所で起こってずっと誰も言えなかった性暴力があっての会見だった、というの忘れてしまったのだろうか？

井ノ原くんの発言に拍手がされてもうゾワゾワした。ほんと茶番だと思う。いい大人が。「子どもに見せたくない」「被害者の人たちに自分たちのことで揉めていると思わせたくない」と盾に使い質問をや声を上げる人たちを封じる。

この「被害者」の都合の良い使い方はほんと最悪だと思った。

誰も被害者の人たちのことで揉めてないよ。子どもに見せたくないのはそうやって会場をコントロールする側に都合の良い言い分で声をあげ続けている人を抑え込むような、加害者に仕立て上げるようなその構図だったよ。

それと最後の方の井ノ原くんの発言、ちょっと意図が汲み取りにくかったですが、今回も「今売れている人たちは努力してここまできている。」という話にまたなって、その時に「そうでない人は遅かれ早かれダメになっていたのでは。」みたいな話されていたと思うのですが、あれって被害者の人たちのことを指しているのでしょうか。

性加害によって努力をする労力が奪われてしまったこと、理解しているのだろうか。そして、結局性加害を乗り越えた＝努力できた人間、というふうな前提が彼らの中にあるのではないか。

途中ファンを名乗るライターの質問にもびっくりした。確かにファンが共犯者だという話は酷い指摘だと思う。が、被害者が存在するということを理解してのあの質問なのだろうか？そういうことをすっ飛ばしているからあそこであんな発言ができるのではないかと思った。

「売れている人はジャニー氏の加害なんてのを受けたとかじゃなくて、ファンからの人気投票とかそういうファンの努力があって売れてるんですよ」という趣旨の発言。

この人は、ジャニーさんの加害を受け入れれば番組やライブへの出演、雑誌で扱ってもらえるなどがあからさまに増えたという多数の証言を聞いていないのだろうか？

なぜ自分がその人を推すことができたのか、知ることができたのか。そういう、自分が目にする前段階で何が起こっていたのか、考えられないのだろうか。

更にそのあと、「それこそ(ファンも共犯者だ、加害者だという指摘)人権侵害なんじゃないですか？」というような発言もあって、これって性被害を受けた当事者からしたらどんな気持ちになるんだろう。

性加害と並べて「同じ人権侵害」もしくは「こっちこそ人権侵害」と言われて、ショックや衝撃を受けないのだろうか。

なんか、思うんだけどこういう会見に性被害の専門家をつけることはできないんでしょうか？ああいう発言って下手したらまた深く被害者の心を傷つけることになると思うが、そこに誰もそれに対してきちんと返答できる人がいないもんだからそのまま受け入れられて全国で放送されっぱなしで終わって。

全国ネットで生放送されるものだというのに、配慮が足りなさすぎではないか。

東山さんの「僕は性加害していない」も、やっぱりそんなこと言える人ってどこにも誰1人いないと私は思っていて、(前回の会見ではしたかもしれないししてないかもしれない、きちんと調査する的に終わったのに)その認識はこの会見をする意味があるのかと思ったよ。

まず今も被害者のダメージはずっと続いていて、それを1番考慮して行われないといけない会見というか、今後の会社の話だと思う。

また、加害によって被害者の未来が奪われ続けているという事実も甘く軽く見てるから、度々「今売れている人は頑張ったんだ」みたいな話がそれだけでできてしまうのではないかと思う。

う～ん、繰り返しになるけど性暴力の専門家をつけてほしい…センシティブセンシティブっていうくせに…

全国ネットで生放送されるというのは予めわかってるし、たくさんの人に影響を与えるものだし、たくさんの性被害にあった人(ジャニーズに限らず)が見るものですよね…もう少し気を使うべきことがあったんじゃないかと思いました。

もやもやがなかなかすぐには言語化できない、嫌な会見でした。

やっぱり一見、「大声で野次を飛ばすルール違反のマスコミ」という表面的な部分に嫌悪感を持ってしまうんですよね。日本人が作りあげてきた、「ものを言わない、仲良く穏やかにの空気感がいちばん良い」に洗脳されてるんだと思う、私も。

そこに井ノ原くんのあの「落ち着いてください」発言でしょ。それ井ノ原くんが言える立場なのか、と思う。

ただ一方で、加害者本人じゃない人達がここまで追求されて責任を負わせられないといけないのか、という思いもある。

「見て見ぬふりも同罪」というけれど、私だってグラビアや俳優の仕事してる時に声なんてあげられなかったし、みなさんそうじゃないですか？

自分の会社で同じことが起こっていた時に、まず

• それを性暴力と認識できるか

• 認識できたとして、圧倒的な権力者に抗議できるのか(自分の全人生が終わるかもしれないのに)

って思う。加害者本人がもういない、というどうしようもない状況もあるし、会社の責任もあるけど…

あと2人も被害者である可能性とかね、考え始めると難しい問題だなとほんと思います。

あと、防げなかったこと、なんとなく気がついていながらも何も出来なかったこと、を反省するならば、芸能界全体そういうことになってるんだからそれを今なんとかしようと動いてくれよ、と思う。

今も現在進行形で、声をあげられていない、被害にあっている最中の人もいるんじゃないかと思う。

声をあげるまでそれを放置するんじゃなくて、声をあげなくてもちゃんと救済されるように芸能界全体をなんとかしてほしい。切実にそう思います。

もう誰かの告発待ちは終わりにして欲しい。

この東京新聞の記事を読んで、多分以下の部分が全てなんじゃないかと思った。

私たちは反省します　東京新聞はジャニー喜多川氏の性加害問題に向き合えていませんでした

っていう部分、そうなんだろうなと思います。リベラルな人たちが芸能界のことだけまるで別世界のように扱うの、結構ひしひし感じるので…

芸能人が政治の話をすると叩かれるのも、プライベートを盗撮されても「仕方ない」と言われるのも、性接待があって当たり前と思われるのも、これまでにどれだけの告発のようなものがあっても笑い話やスキャンダルとして消化されてきたのも、だいぶましになったかもだけど誹謗中傷も「有名税だ」とか言われるのも、職業差別だと思う。

ジャニーズのことだって、芸能事務所の話でなければもっと先ず世間が当時から騒げたのではないかと思う。

音楽やお芝居、人を笑わせたりクリエイティブなものを世に出したり、そういうことがやりたい人は人権を剥奪されないとやれないんですか。

トレメンドスサーカスの、演劇界のでの性被害を告発する芝居の映像がTwitterで笑いものにされバカにされた時にも思ったけど、そういう文化芸術とかのものに対しての軽視がほんとひどいと思う。

• 会見見た

• キンパ食べた

• ドーナツ食べた🍩

• 営業届について調べる

• 休みなので休む

• ドライブ🚗³₃

本日もありがとうございました。

石川優実