出版のお知らせ「私が私を取り戻すまで 性被害のその後を生きる」

本の情報が解禁されました!
石川優実 2025.11.13
読者限定

こんばんは。石川優実です。

「私が私を取り戻すまで 性暴力被害のその後を生きる」

ずっと書いていた本の情報が解禁されました!12月10日発売予定です。

性暴力被害には、「その後」がある。PTSDによるフラッシュバックや抑うつ、二次加害や法制度の不備……。それらが被害者を苦しめ、回復を妨げる。性暴力から安心して回復できるのはどんな社会か、そもそもなぜ性暴力は起きるのか、防ぐことはできないのか。回復のために紡がれた著者の言葉からなげかけるエッセイ。

わーやっとお知らせできます。

レターを発信してきて、2年くらいかな。新日本出版の編集さんが読んでいてくださって、お声掛けいただき実現しました。

このレターでも度々書いておりましたが、自分が考えていた以上に精神的に負担があることではありました。ただ、最小限に抑えるために編集さんには本当に配慮いただきまして、なんとか生きています。本当にありがたいです。無事発売日を迎えられそうで本当によかった。

装丁は田口実千代さんの素敵なイラストをお借りしました。

めっちゃ好き。私がいつも見て、心が癒されている景色のようです。装丁もかなり希望を聞いてくださってこれも嬉しかったな。

2年前くらいに、性被害のその後・複雑性PTSDについて本を出したい、と思って企画書を作り、いろんな方に相談にのっていただきました。ただ、私の前の本が売れていなかったことや、まだ今より複雑性PTSDもあんまり取り上げられる機会がなくて、どうにもこうにもならなくて。

だったら先にもう書いてしまって、あとからまとめて出版社さんに持っていくのがいいかしらと思ってとにかく書き始めたのがこのニュースレターでした。

そんな中見つけてくださって編集者さんにはとても感謝しています。

実際今回は、今までのレターを再編成してところどころ直して、ということをやってきました。

その、自分の書いた文章を読み直すというのが思った以上にしんどかった。ただ、やっぱり後から振り返ってまた書く、ということは私には難しかったと思うので、その時その時に少しずつ書いてきてよかった、と心から思っています。

また今回は、精神科医の清水加奈子先生に寄稿いただきました。ここだけでも読む価値めっちゃあります・・・!誰かに自分のこのどうにもならない苦しみを理解してもらう、というのは本当に安心と温かさを感じることなんだな、と改めて思いました。ぜひ読んでもらいたいです。

今回、価格がちょっと高くなってしまいました。なかなか性被害に遭ってその後を苦しんで生きている方には、手の出しにくい金額だと思う。

なので、よかったら皆さん、お近くの図書館にリクエストを出してもらえないでしょうか?なかなか本が高くて読めない、買えないという方たちに読んでもらいたいという願いがあります。

大体の図書館が発売日からリクエストを受け付けているようです。発売から2,3週間の間にリクエストが多かった本を取り入れることが多いとのことなので、ぜひご協力いただけたら幸いです。また発売日にお知らせさせてください。

生き延びた

実は先日、夜にどうしようもなくなって、初めて精神科二次救急受付窓口というところに電話しました。

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