実刑確定を受けて

(なるべく)毎朝、書いて暮らす。#2|書くことから生活を変えてみたい。
石川優実 2026.11.06
誰でも

2026年11月6日(金)

元彼2人と尊敬しているフェミニストの先輩の誕生日だ。

おはようございます。石川優実です。
(なるべく)毎朝、書いて暮らす。2日目達成です!

毎朝書こうと思ったきっかけは1日目のレターでどうぞ。

実刑判決が確定しました

朝に書く、というものなのでできればポジティブに穏やかに爽やかにいきたい。

が、そうも行かない今日の朝。

昨日、私も被害届を出している映画監督・榊英雄しの実刑判決が確定のニュースが出ました。最高裁への上告が棄却されたそうです。

最初に文春で報道してくださった記者さんが教えてくれました。
監督の顔が報道記事に出されなくなったのはよかったと思った。やっぱり顔写真を見るとずどんとくるものがあるから。

声をあげたのが2022年2月だったと思います。その後2024年に逮捕、2026年3月に一審、その後の二審判決、そして11月4日に実刑確定。

長かったし疲れた。ここまで闘ってこられた2人の被害者の方には本当にお疲れ様でしたと伝えたいです。とにかくゆっくり休んでほしい。

この件に関して思うことはいくつかあります。

まず榊は、複数の女性俳優との関係を持ちながらも全て「同意があった」と主張。最後まで無罪だと言い張りました。

これは、彼はあくまで地位関係性を利用した性行為、というものの存在を認めない立場だということだと思います。この立場であろうと自分は何も悪くなくて、相手は断れたはずだ。

この人が出てきた8年後、社会がどのような空気になっているのかは私にもわかりません。

もしその時彼が今と同じように考えを変えず、反省をしないのなら、私たちは殺されないだろうか。そういう不安が今からずっと付きまといます。

また、今回起訴できたのは2人。被害届はもっとたくさん出ています。そしてもちろん被害届を出せなかった被害者もいる。これをもっと深刻に考えてほしい。

榊のことに限らず、芸能界ではこういうことが当たり前にあったことは、ジャニーズの件もそうですしこれまでの様々な報道などからでも知られてきたことと思います。

しかし、こうやって逮捕されて実刑までいった人は本当に一握り。というか私は榊くらいしか知らない。どれだけの人が泣き寝入りしているのかということを考えてほしい。

そして、これはもう毎回言っていることですが、例え逮捕できなくても、加害者に何かができなかったとしても、被害者の支援はできるはずです。

映画界は、実態調査をしないのでしょうか。(したんですかね?)どれだけの人が被害経験があって、どれだけの人がその後治療を余儀なくされているのか、業界を離れてしまったのか、芝居ができなくなったのか、治療を受けられずにいるのか。

そういった実態調査もされないまま、これから先のコンプライアンスだけ整えられて行って。すでに被害にあったたくさんの人はどうでもいいのだろうか。

先日、同じく声をあげてくれた睡蓮みどりさんとウェビナーに登壇しました。無料でアーカイブが見られますので、ぜひ。

私は先月で、トラウマ治療の保険適用期間が終了してしまいました。ありがたいことに2年、保険でカウンセリングを受けることができていましたが、それももう終わり。まともに働けてもいないのに、これからも完治することのない病気と付き合っていくため、カウンセリングに通い続けなければいけません。

2年治療を受けて、確実に回復してきているのはわかります。だけど、2年サボらずにしっかり通ってもこれくらいか、という気持ちも同時にあります。

少し良くなったと思ったら前よりも悪化するようなこともよくあって、特に外部からのこういう判決のニュースとか、そういうものがあったときはやはり苦しい時間がやってきます。

死ぬまでこの症状と付き合っていかなければいけないと思うと、絶望的な気持ちにもなります。

それでも、以前は認識することができなかった、安心で平和な時間が自分にもあるんだ、と思える時間が増えたこと。これはトラウマ治療を受け、セルフケアを頑張ってきたおかげだと思います。

毎日襲ってくるこの苦しみから解放されたい、という希望を持っていました。でも多分それは無理なことなのでしょう。

この状態でどうやって生きていくのか。そういう人生の設計を立てないといけない。それがこの障害を負ったということなのだと思うと、やっぱりやりきれません。

私はかなり前からこの複雑性PTSDの症状があったと思います。ただ、今ほど強くは出ていなかった。だけど、警察の捜査に協力する中で相当悪化したと感じています。だから、簡単に声をあげてほしいとは言えません。自分の心を最優先してほしいと思います。

先ほど、安心で平和な時間を感じることができるようになった、と書きました。それ自体は自分にとってすごく幸せな時間であることは間違いないのですが、この時間を感じるたびに、自分が生きてきた毎日がおよそ普通ではなかったということを思い知らされて、やはり絶望を感じてしまうのも事実です。

病気を持ちながらも、頑張らないと苦しみと付き合っていくこともできなくて、まだ頑張んなきゃいけないのかと理不尽な気持ちにもなります。

健康に、芝居が上手くなれるように頑張りたかったです。

長らく見守ってくださっていた皆様、ありがとうございました。

一審判決の時に書いたnoteはこちら。

***

やっぱりこの話題は、書いているだけで身体中が重く痛くなってきて、正直最悪な朝。皆さんにも朝っぱらからこんなこと読ませて申し訳ない気持ちもあります。ごめんね。

でも後になって振り返って書く、は体への負担を考えると難しいかなと思って今のうちに書いておきました。読んでくださってありがとうございます。

ちなみに今日も外に出て朝ごはんを食べながらレターを書いています。

昨日のレターで、朝モーニングに行きたくても実行するまでにものすごく労力を使う、と書いたのですが、今日はそれがなかった!

これは多分、毎日朝に書く!ということを決めていたからなんだろうなと思います。「決める」ということの効果って結構あるんだな。

それでは今日も1日、生きましょう。

石川優実

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